第1章 CSSとは
本来HTMLは文章構造をマーク付けして定義する「マークアップ言語」と呼ばれるものでした。
しかし、Internet ExplorerとNetscape Navigatorによる長年にわたるブラウザ戦争やHTML自体の仕様変更・拡張などにより、本来文章構造のみを意味するはずであったHTMLに「見た目・見栄え」を意味するタグなどのHTML本来の目的ではない仕様が追加されるようになってしまいました。
そこで、W3C(※1)という団体によって「HTMLから見た目に関する要素を分離し、それを新たな規格として策定しよう」ということになりました。
HTMLの仕様に含まれていた「見栄えに関する要素」は分離されて、新たに「CSS(※2)」という新しい規格として策定・勧告されるようになりました。
※1:World Wide Web Consortium(ワールド ワイド ウェブ コンソーシアム)という、HTMLやXHTML、CSSなどのWebにおける規格を策定・勧告・標準化している非営利団体、略してW3Cともいう。
※2:Cascading Style Sheets(カスケード スタイルシート)という、Webページのスタイルシートの規格の一種。主にHTMLで記述されたページのスタイルを記述するために使われている。
CSSを利用すると、HTMLだけでは実現できなかったページデザインが可能な他、1つのサイトのページデザインをまとめて管理したりすることもできます。
それでは早速次の章からCSSについてみていきましょう。
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カテゴリー:CSS編
2011/09/11 17:43:21 更新